創業66年の老舗「住宅新報」さんの取材を受けました。

「お客様に『掃除、どうしたらいい?』
とよく聞かれるんで、教えてください」

ある不動産会社の若手イケメン社員のこんなひとことから
「家庭掃除・収納士」資格認定講座の企画は、始まりました。
彼は自分ではほとんど掃除をしないので、
よくわからないのだそうです。

先輩の男性も、向こう側にいる女性も、
同じことを言います。

「そうか、その後の掃除のことは知らなくても、
住宅を売ったり造ったりできるんだ〜」
私にも新鮮な驚きでした。
さっそくカリキュラムをまとめてみました。

kyohon

まずは、掃除の基本。
次に、掃除目線から見た、住宅への改善提案。
困った家、「なぜ?」と首をひねった家、
本当にたくさんありましたから…

20年間、私の体に染み付いたものを
形にすると、次々に出てきました!!
とはいえ、受講生を何日間も
「カンヅメ」にするわけにはいかないので
何とか削ぎ落として6時間に。

hibikireikouza
2017年1月末、
その会社の社員さん5名が集まって研修。

その研修の様子を
業界紙「住宅新報」の論説主幹Hさんが
自ら取材に来てくださいました。

この道30年のベテラン、
原稿締切日の激務の合間を縫って…

まず
「こんなに長い時間、
掃除のことだけやっているんですか!?」とビックリ!!

「拭き掃除は直線一筆書きで」
「汚れとの戦い方はたったひとつ !!
濡らして、置く。これしかない」

などのかけ声の下、オドオド動く
イケメンくんたちをカメラに収めていました。

Hさんは、ふだんからデスク回りの
整理整頓を心がけておられるそうで
「掃除をすると心が清らかになる」
「掃除は自分を高める仕事」というのが持論だそうです。
女性の記者も

これまで住宅供給者側の『掃除のしやすさ』というと、 設備や部材の工夫等に留まっていたように思います。 住まいを紹介する不動産業者が営業トークの中で、 また設計者が設計段階で 「掃除」の視点を取り入れるというのは 思いがけないお話でした
と感心してくださいました。

「掃除」って、結構スゴいぞ !!